2021年6月26・27日に108㎞歩く旅が9名の挑戦者によって開催されました。
サポーターには小沢先生はじめとする学園スタッフや卒業生、更には前回に引き続き快く引き受けて下さった名サポーターキンタさん。
朝9時、徐々に参加者が集まり各自アップやコンディションの確認、サポーターの打ち合わせなど、皆それぞれに過ごし会話も弾む中スタートの時間が刻々と迫ります。
曇り空で、若干蒸し暑く水分が多く必要かなと思わせたが、歩くには良い天候と思われた。
10時5分、石原先生のスタートの合図で皆一斉にスタートを切った。過酷な一日の始まりです。
開始早々、先頭集団は過去に例のない速さで歩みを進めていきました。
ちなみに私は時速5㎞を維持するのを目標に進んでいきました。
外部から参加頂いた方々も限界まで歩みを進めてリタイア。歩行中は学園の生徒と共に歩いて頂き励まして頂きました。リタイヤ後は休む間もなくサポートに回って下さりました。
初参加の学園生徒も40~50㎞まで頑張りリタイア。
残り半分の距離となり残るは4名。
20時、あたりはすっかり暗くなりここからが更に過酷さを増していきます。
ちなみに、1.2週間前に30㎞ほど歩き、108㎞歩ききれるか不安しかなかった私は、小沢先生にアドバイスを頂き可能な限り意識して歩いたことで、その時痛くなった股関節は全く痛くならず。しかし元々悪かった膝に痛みを感じたことからおそらくフォームが乱れたと思われますが、足の裏にマメができ始め更にフォームが乱れていきます。
その頃、トップの青年はなんと時速7㎞に近いスピードで猛然と進んでいました。
それに負けじと進む本部寮生Ⅿ君。
それを淡々とマイペースで歩みを進める前回完歩者のYさんが追う。
23時頃、しとしとと雨が降り出します。
私は個人的にはまだ皆が歩いている中リタイヤはしたくないと思い痛い足を前に進めていましたが、明らかに目指していた時速からは大幅に遅れていました。サポーターの皆さんにご迷惑でなければいけるところまで行きたいです、と伝えると後方から車のライトを当ててサポートして頂きました。なんとか峠の茶屋までは…と思って歩いていきました。
深夜、徐々に雨足が強くなる中、足腰の限界と時間的にも限界と判断して峠の茶屋にてリタイア。また修行のし直しです。
そんな中、先頭集団はそれぞれに戦っていました。
トップの青年は前回40㎞でリタイアしたK君。小沢先生と日々ウォーキングをしていた成果を十二分に発揮していました。他の参加者に流されることなく出発から時速7㎞近いペースを維持し続けました。突然の豪雨の中、指導を受けた者として歩きたい・歩かなくてはという思いと、足の痛さとの中で葛藤したようですが、自らリタイアを申し出ました。しかしながらトータル82㎞まで記録を伸ばし、この間わずか12時間。あわや16時間でゴールか⁈という勢いで皆を驚かせました。
それを追って懸命に歩くⅯ君。さすが普段武道をやっている寮生です。決してあきらめることなく歩みを進め、ダメかと思われたところから復活を見せる場面も。休憩を多くとりながら少しずつ歩みをすすめて行きましたが、K君の記録をわずかに上回ったところで、無念のリタイアとなりました。
更に後方から着々と歩みを進めてきたYさん。ついに最後の一人となりました。残り20㎞近くなったあたりから今回サポーターをかって出てくれた学園卒業生H君が、道に迷いやすいYさんと一緒に歩いてくれ、ここまで来たらとそのままともに励ましながら歩いてくれていました。豪雨の中かっぱを着て歩く二人にサポート車から声援を送ると、意外にも笑顔で手を振る姿が見られました。
明け方ようやく雨が上がり、ゴールまでもう少しという知らせに皆で驚きながらゴール地点に向かいました。
朝6時50分、ゴール手前で逆にスピードが上がったようにも見えましたが、速度を落とすことなく前回よりタイムを5時間縮めて、21時間45分にて見事完歩‼
小沢先生から歩き方の指導を受けたYさんとK君は超速の進歩を見せました。
特筆すべきことは、歩いた後のダメージの無さです。翌日のウォーキングにも参加し、歩き方の修正でこうも違うのかと周りを驚かせました。
完歩できた人・リタイアした人それぞれに思いはありますが、参加者全員が、サポーターの皆さん及び一緒に歩いてくれた人へ心から感謝を感じました。苦しい時にサポーターの温かい声援に本当に励まされるのです。今回サポート頂きましたサポーターの皆様ありがとうございました。
また、このような他者への感謝の念や、歩いた中で感じた思い・一体感は参加したもののみが体感できる感覚です。是非とも皆さんも味わってみてはいかがでしょうか?参加お待ちしております!